名古屋大学  客員教授

                            経済学博士  

 2017.4.1

    楽しく働くことが重要

      ―――社会への貢献を―――

 新人が社会での常識を身に着ける時期である。

 月曜日から金曜日まで9時から18時まで(昼休み1時間)働くのが原則であろう。

 ところが、これが習慣になるのは極めて難しい。動物である人間が生きていくためには食べなければならない。食べ終わったら、余分のエネルギーを使わないように寝て休むのが一番好ましい。

 朝食の後、働きに出かけることは不自然である。昼食後も夕方まで寝るのが自然であり、わずか1時間の休みで、また働くのは無理である。

 しかし社会で生きていくためには稼がなければならない。そこで無理して働くことになる。それを習慣づけることは本来、難しいことである。

 不自然で嫌なことでもやむを得ないことがある。それを毎日実行することは苦痛である。できる限り避けたいと考えるのが自然である。必要最低限の労働にとどめようとする。

 ところが身近な社会では、いやいや働いている人ばかりではない。頼まれてもいないのに朝8時前から出勤し、夜遅くまで働いている人がいる。しかも、生き生きと働いている人が少なくない。働くこと自体を楽しんでいるようである。おそらく成果が上がると思われる。

どちらの働き方をするかは人生観の問題でもある。毎日を生きるために、いやでも仕方なく働くか、あるいは毎日を楽しんで働くかは大きな違いである。

毎日の報道では、過労死など働かせ過ぎが話題となっている。その中であるからこそ、働くことの楽しさと意義を明確に伝えることが必要である。

楽しく働くことによって多くの問題を解決し、新しい技術を生み出し、社会が発展する基礎を築くことができるのである。それによって社会に貢献することがいかに有意義であるかを明確に説くことは極めて重要である。

---ISIDフェアネス-パーフェクトWebへの寄稿(2017.4.1)から---

 

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