2005.5.1

    中国ブームへの反省

           ―――危険性の認識と利益率の見直しを―――

  中国の問題が表面化してきた。

外国の大使館や領事館に乱暴狼藉を働くことは、どれほどの非難を受けても仕方がないことである。それに対して、日本の対応に責任があるような言い方は通らない。これまでの中国の言動から考えれば、中国がどれほど非常識で酷い国か分っているはずである。いずれ大きな問題を引き起こすことが予想されていた。それが現実の問題となってきたのである。

旅行の計画を取り止める人が増えている。進出した企業が対応に追われている。しかし目先の利益を求めて右往左往することなく、大きな流れを見ていかなければならない。そのためには何千年にもわたる中国の陰惨な覇権の歴史が参考になる。その中で民族性や国民の考え方が作られているからである。

  結論として我々は決して甘い見方で対処するわけにはいかない。中国との取引では相当な危険性があることを前提とせざるをえない。事件が起きれば、大きな犠牲を払わされることになる。それを覚悟してあらかじめ準備しておくことが必要である。

  危険に対しては自家保険を掛ける以外にない。それには、あらかじめ大量の資金を準備しておかなければならない。それは利益を蓄積しておくことである。かなりの利益率を確保することが必要である。

  もしも相当な利益を確保できないとすれば、大きな危険が予想される地域に進出することはできない。企業は将来を予想して足元を見直すべきである。

―――ISIDパーフェクトWebへの寄稿から―――

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